
《個人が手元で楽しめるスマホベースの簡易型VR普及へ》
弊社ではこれまで、主に自治体との間で、多くの文化財や文化遺産の3D、VR化などを手掛けてきました。
この技術や知見を民生用にも展開し、よりよい暮らしの実現に寄与できないか──そんな思いはかねてからあり、現在、スマートフォンを利用して気軽にVR体験を楽しめる新しいアプリを鋭意開発中です。
専用機器を必要とせず、安価な簡易ゴーグルにスマートフォンを装着するだけで、立体的な映像空間を体感できる仕組みです。
名称は思案中ですが「ふところ博物館」(通称コロハク)もしくは「懐中博」が候補です。
本アプリは、Google PlayおよびApp Storeで無料公開を予定しており、まずは当社が制作したデモ用VRコンテンツを閲覧できるようになります。今後は、実際の博物館展示などを想定した有料コンテンツの提供や、ユーザー個別カスタマイズの受注にも対応していく計画です。
個別カスタマイズは、たとえば、
・解体予定の住宅をVRで記録し、思い出として残す
・新築住宅の完成時の姿をVR空間で保存する
・個人所有の古民家や古建築をVR化し、写真は映像では再現できない「空間のデジタル化」により、将来的な修復時の基礎情報を強化する
といった、文化・生活の両面から価値あるデータ保存を実現します。
教育・文化財・地域振興など、公共分野で培ってきた当社の3D・VR技術を、より身近な領域へと拡張していく取り組みです。
今後のリリースにぜひご期待ください。
スマホ画面イメージ
VRデモ映像
こちらはスマホ画面がどう見えるかのデモ映像です。
画面上は左右に分かれていますが、実際にはゴーグルを装着すると”ひとつのVR空間”として見えます。
操作方法ですが、空間内の視界変更──例えば右方向を見る場合──は、首や身体ごと右へ向けます。
移動する場合は、映像の画面中央あたりに出る白い点を一定時間固定して見つめると、青色のポイントに変わり、そこまで移動できます。
少しコツは必要ですが、手はスマホを持つだけ。複雑な操作は一切なく、手軽にVRを体感できます。