下松市


天王森古墳

《天王森古墳探査・測量》

山口県東南部、瀬戸内海に面し、温暖な気候で知られる人口約5.5万人の下松市
日本全体が少子高齢化の中で人口微増が続く同市は、全国の792市と東京都特別区(千代田区、中央区、港区を除く)の計812市区の都市力を比較する東洋経済新報社「住みよさランキング」で2022年度13位、2023年度23位と上位をキープし、山口県ではトップの人気都市です。

そんな下松市と同志社大学文化遺産情報科学調査研究センターで結ばれた研究契約に基づいた事業の技術協力を弊社が担い、その一環で実施したのが、同市にある天王森古墳の地中探査レーダー調査です。

市指定史跡である同古墳は、6世紀前半(約1500年前)に築造されたと思われる前方後円墳。巫女や力士、太刀や盾など、数多く発見された形象埴輪は、被葬者が畿内とのつながりも持つ西日本でも有数の豪族であったことを示唆しており、古くから都怒国造(つぬのくにのみやつこ)の墓と推定されています。
現在は宅地開発と公園整備が進んでいますが、弊社では、現存している墳丘部分、周囲の造成された宅地範囲も含めた地中レーダー探査を実施。その結果、宅地造成で残されていない可能性もあった周溝を検出し、今後の調査・研究、開発のための準備情報を提供しました。

調査データが、同市における地域の社会・観光資源としての活用を目指した史跡整備に少しでも寄与することを期待し、引き続き様々なご提案に繋げればと考えています。

天王森古墳計測データ(3D)

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