
《2026年8月29日(土) 於・京都市伏見区横大路》
2025年11月に3D撮影を行った、国登録有形文化財・藤田家住宅(京都市伏見区横大路)。
(→その際の模様はこちらで紹介しています)
このたび、撮影した3Dデータをもとに制作を進めていた、スマートフォンで体験できる簡易型VRが完成し、8月29日に所有者である藤田様へお納めしました。
SOCRAHではこれまで、自治体や公共分野を中心に、3D計測・デジタル化した空間を活用したVR・XRコンテンツの制作で実績を蓄積してきました。
本件は、こうした技術やノウハウを、一般住宅のほか古民家、歴史的建造物等の民間所有者にも広げていくことを見据えたモニター事例の一つです。
制作したVRでは、藤田家住宅の内部を、スマートフォンと簡易ゴーグルを使って360度見渡すことができます。
今回は、Androidスマホ用のVRデータと、スマホ装着型の簡易ゴーグル2セットに加え、紙(段ボール)製の組み立て型ゴーグル数セットをお渡ししました。
専門的な機器を必要とせず、身近なスマートフォンを使って建物の内部を体験できることも、この簡易型VRの特徴です。
当日は、藤田様にも実際の藤田家住宅の中でVRを体験していただきました。
普段から見慣れている実際の建物と、VRの中に再現された空間。
両方をその場で見比べることで、現実とVRとの違いに少し戸惑われながらも、映像が広がると「おおー、すごい!」と興奮された様子でした。
実際の建物を3Dデータとして記録し、その空間をデジタル上でもう一度体験する。
こうした技術は、文化財の記録・保存だけでなく、所有者自身による建物の理解や、次世代への継承、来訪が難しい人への紹介など、さまざまな活用につなげることができます。
藤田家住宅では、以前営業されていた古民家カフェが撤退されたあと、新たな利用者を募集されているとのこと。将来的な原状回復や改修の際の記録としても、VRには写真や映像にはない利点があり、リーシングにも大いに活用いただけるものと考えています。
現状、対応するスマートフォンがAndroidに限られるなど、課題も残っていますが、今回モニターとして参加いただいた藤田家住宅での知見を活かし、民間の文化財・歴史的建造物等における3D・VR活用の可能性を検討・提案してまいります。



